近況 24年3月

2024年も駆け足で過ぎていくもので、なんともう3月が終わろうとしている。

「まだ何も成してないのに!」 という気持ちの裏腹、実際のところゲームやりに海外行ったり、自分で作った同人誌を頒布するために名古屋に行ったり、客観的に自分を見て「なんや忙しそうやなあ」と思う程度にはバタバタ動いていた。

一般的に見て体験としては物珍しいものが多かったし、この先忘れない思い出になったなあという気持ちもあるので、簡単に近況報告という体でまとめてみる。

同人誌作った

ちゃんと漫画を描いて本にするまでをこの年齢になってやるとは思ってもみなかった。

3月3日に名古屋で開催されたVOCALOID STREET08(合成音声キャラクターのオンリーイベント)にて、足立レイというキャラクターの全年齢向け漫画を頒布した。

描き始めたのは昨年の8月終わりで、当初としては9月末にあった別のイベントに間に合わせてやるかという気持ちでいたことを覚えている。

ギリギリのサークル応募締切に滑り込んで自分を追い込めば間に合うだろうと意気込んでいたものの、物理的に無理じゃないか……とだんだん冷静になり、9月10日時点で

とツイートするに至る。

そこで偉大なる大先輩マヲ氏からのバッサリとした諭しもいただき、マイペースに制作を進めて終わったタイミングのイベントで頒布しようと気持ちを切り替えた。

そこからズルズルと他のイラスト制作と漫画制作を行ったり来たりして、完成できるレベルまで自分の中でネームや漫画絵が落ち着いてきた12月、冒頭のイベントにサークル申込みをすることができた。

しかしまあ、描き終わらない描き終わらない。

そもそも絵を描くのが人より遅いし、未だに自分の手癖というものがわからない程度には探り探り描いているので、1ページ1ページがずーーーーっと完成しない。

それでも年末年始は帰省しないといけないので、断腸の思いでiPad ProとApple Pencilを購入、移動時間と親族イベントと友人とご飯に行く以外ずっと漫画の下書きを描いていた。

ぐちゃぐちゃの落書きみたいなネームは完成しているものの下書きがないと絵が綺麗に描けないので、全ページをちゃんと下書きしないといけない。

どんどん苦しくなってくるので、

数ページ下書きする→清書する→背景エフェクト等々を仕上げる

のように、前から少しずつ完成させていった。

その結果、1月終了時点で半分ほど完成した。

…………いや無理だが??? ここまで5ヶ月使ってるんだが?????

2月は本当の修羅場になった。

使える時間は全部漫画制作に費やしていた。

仕事の休憩時間もiPadを使って表紙絵を描いたりベタを塗ったりトーンを貼ったり。

それでも終わる見込みが見えなかったので、まだ描いていないページを泣く泣く削り、整合性を取るためにネームを変更した。

どうして終わらないと断言したかといえば2月中旬にGenesisXへ参加するため渡米が決まっていたから!!

原稿で修羅場になるであろうことはもっと考えれば予想できただろうに本当にあんぽんたん

とはいえどちらも捨てるわけにはいかない大事なイベントだったので、取った行動はただ一つ。

飛行機内とサンノゼでも、時間があればひたすら原稿を作り続けた。

とほほ~~~~

帰国したのが2月20日の火曜日、印刷所の締め切りは週末。もちろん仕事もある。

この週、エナドリを飲んでいたことしか記憶にない。

そうこうしているうちになんか入稿まで終わっていて、気がついたら3日当日だった。

この日、年末久しぶりに再会した旧友Fが関西から手伝いに来てくれることになっていた。

しかし、無名の自分の本なんて誰も買わないだろうと高をくくっていたし、彼も忙しい中このためだけに知らないキャラの漫画頒布に付き合わせるのは苦しいし(「もし迷惑だったら行くのやめるよ」と後々言ってくれていた中で、来てくれると嬉しいと返事を返したのはおれの方だ)、もし本当に売れなかったときに励まされたら不機嫌になって関係も悪くなりそうだしで、ここまで来たら会いたくないまであった。

結果としては、無名の輩が作った本はキャラクターの人気もあって想像以上に手に取ってもらえた。

自分の作ったものを欲しいと思ってもらえる、お金出してまで買ってもらえるという経験とは縁遠いところに生きてきたと思っていたので、「そんなことってあるんだ」と若干現実味がなかった。

一緒のブースにいてくれた旧友Fも昔と変わらずいい奴で、売り子を任せて買い物してきていいよとも申し出てくれた。

でも、自分の作ったものが売れる経験が有難すぎて、ずっと自分の席に座ってぽつぽつと本を手渡していた。

結果だけなら、売上的にはマイナスだ。

サークル参加費や交通費。サークルスペースで使う小物類やiPadの購入、印刷費、イラストソフト代、何より制作にかけた時間、なんか色々失った気がする。

でも、やってよかったと思う。

会場に宅配便で届いていた箱に詰まった製本済みの自分の漫画を見たとき、ガキの頃に文芸部で小説を書いて部員総出で印刷製本して箱に詰めていた光景がフラッシュバックした。

次に何をするかは考え中。

Boothで若干部の通販をしているので、もし興味あれば買ってやってください。

Boothのシステムで、キャラクターの公式に少しだけお金が還元できてハッピーです。

ただし、イベント後にクッソでかい印刷ミスに気づいて発狂しています……

可能な限り丁寧に印刷ミスを消して郵送します……

https://neisucafe.booth.pm/items/5555701

GenesisX

アメリカはサンノゼで開催されたGenesisXに参加してきた。

本当はDX勢のSighさんみたいに詳細な旅レポートを書きたいなと思っていたのだけど、身内と呼べる人間が少ない状態で行ったこれまた無名の存在だったし、旅程も若干特殊だったので、 「これ書くなら確認しないとな」とか「アレは書いて大丈夫かな」とか色々心配しちゃうことも多くて筆が重かった。

なのでここで簡単に。

上述の通り、Genesis期間中は原稿の修羅場を迎えている真っ只中だった。

なので相当確認が適当だった。

機内に預け入れできる荷物の重量を30kgのところを10kgと勘違いし、せっかく買ったどでかいスーツケースから古い小さなものに当日無理矢理移し替えたり

2時間余裕を持って到着するようにしたはずなのに成田空港の位置を勘違いして着くのがチェックインギリギリだったり

機内持ち込み荷物の重量がオーバーしていて、おすしっくすさんに通話で泣き言を言いながらスーツケースに更に無理矢理荷物を詰め込んで尻で抑えつけてジッパーを締めたり

それでも無理だったので手荷物のリュックを追加料金払って預け入れの荷物扱いしたり

もうこの時点で相当立ち回りとして終わっていた。

なんとかチェックインを済ませて搭乗カウンターでおすしさんと合流。彼とは現地で同部屋だが飛行機は離れた席なので、ほぼ間をおかずに飛行機に乗り込み、1人窓際の席でiPadを広げて原稿を夜通しやり続けていた。

乗客見渡す限りスマブラプレイヤーばかりで、なんならコントローラーの音が近くの席から聞こえていたほど。

この飛行機が落ちたら日本のスマブラコミュニティ大変なことになるなとぼんやり考えつつ、同人誌の表紙絵に色を塗っていたことを覚えている。

アメリカでは基本的におすしさんやEGSの団体に混じって行動しつつ、ホテルで一息ついたときなどはずっと原稿のことを考えたり実際に原稿をやったりしていた。

しかし9割以上の時間をスマブラとともに費やす濃厚で貴重な1週間だったのは間違いない。

ホテルでは自室や他の部屋でスマブラをするし、Pre Localの会場であるGuild Houseはスマブラプレイヤーでごった返して連日大騒ぎだった。

Genesis当日は会場に入るのも大行列で、中も恐ろしいほどに広く、活気があり、物販ブースでは数え切れないほどグッズが売られ、スクリーンや有名プレイヤーの予選を行う台付近では大歓声と拍手で、なんかもう、これだけで来て良かったなあと思った。

プレイヤーとしては1日目にスコンスコンに負けた。

ソラ固定で769th / 1486 なので、まあシード通り。

ルーザーズ側でインクリングの掴みに全く対応できずソラが確定コンボと撃墜を喰らいまくった。

そりゃあ負けるよって内容だったしスマブラも十分に準備できたとは言えない状態だったけど、アメリカまで来るくらいこのゲーム好きなのに篝火と対して変わらない戦績で変わらず予選落ちするんだと内心落ち込んだ。

しかし、この旅行の目的は任天堂ガイドラインによって海外大会が様変わりするかもしれないという中、

  • ずっと憧れていた世界を自分でみたい
  • aMSaさんの活躍するデカいDXの大会を観戦したい

の2点だったので、気持ちを切り替えて完全にいち旅行客として大会を楽しむことにした。

幸いにもおすしさんもいたし、Advent Calendarの主催を長年しているという1点突破で自己紹介とコミュニケーションを行うことができたし、EGSのメンバーにもてんぷらさんめがちさんをはじめとして知り合いがいたので、お陰様で寂しくて海外の地で1人泣くような事態には陥らずに済んだ。本当に本当に感謝している。

そして、がくとさんとaMSaさんの試合を現地で応援できたことが一生の思い出となった。

自分はソラがDLCで来たのでネスを一旦休ませているが、それでもネス使い、exネス使いのことは陰ながらもずっと平等に応援している。ただ、流石にがくとさんは特別だ。

がくとさんとはforネス窓の頃から多少交流がある。

今ではオフなどで顔をあわせたらちょっと話をする程度ではあるけれど。

ネスというキャラクターのポテンシャルを有機的に引き出して勝ち切る姿はネス使いとして憧れた姿そのものだし、特にfor後期からSPにかけて、配信や大会でのプレイヤーとして八面六臂の活躍をする様子を尊敬している。

その彼がGenesisという大会であのMKLeoと戦い、そして勝つ瞬間に居合わせられたことは、ネス使い人生の中でも1番と言えるほどに嬉しかった。

おすしさんと一緒に泣いた。

そして、aMSaさんはスマブラプロプレイヤーとして、1人の人間として心から尊敬している。

過去にTBHで優勝した際は、初めてスマブラプレイヤーに向けてファンアートを描いたほどに嬉しかった。

しかし、そんなaMSaさんが大きな舞台で戦う姿を見るには海外に行くしかなかった。

aMSaさんは今回も目覚ましい活躍をみせてくれた。

別会場のホールで盛大に開催されたDay3で、DXのTop8は大歓声の中で進行した。

SPが決着してSP勢が会場から少なくなる中、DX観戦を楽しみにしていたくおつさんの隣に移り、分けてもらった日本の国旗を振りながらLetsgoと何度も応援していた。

aMSaさんは赤いヨッシー単でGFまでたどり着いた。

結果としてはCodyがDX最強プレイヤーとしての矜持を見せaMSaさんは2位でフィニッシュだったものの、現地で海外勢の大歓声の中で観戦し応援できたことは、多分ずっと忘れないと思う。

最初は、原稿修羅場だしスマブラできていないし友達も多くないし無名雑魚プレイヤーだしで不安だったGenesisだったけど、本当に行ってよかった。

そして、Syd、Vayseth、なるさん、サイロさんといった方々が多くの日本勢の1人として自分をサポートしてくれたおかげで最後まで楽しむことができた。

本当にありがとうございました。

特になるさんサイロさんには、旅が始まる前から最終日までお世話になりっぱなしだった。

色々とご迷惑をお掛けしました。そして何度でもありがとうございましたと言わせてください。ありがとうございました。

その他

他にも、好きな作家が亡くなったことや別のイラストレーターの過去作を見てその変化と成長を知って勇気をもらったこと、棚ぼた的に資格取ったこと、周りの結婚レースが激しくなってきたこと、面白かった本や漫画など、文章にしようと思えば無限にネタは出てくるのだけど近況という意味では上の2つだろう。

というか脈絡なく長くなりすぎた。

しばらくは引き続きお絵描きやりつつスマブラとスト6、積みゲーの消化などをやっていきます。

社会性だけは忘れないようにしたい。